構造と力

大学2年生の頃に『構造と力』(浅田彰 著)がベストセラーになった。ポスト構造主義、ネオアカデミズムの象徴として話題になったが、ついぞ読むことはなかった。ところが最近何冊か哲学の本を読んだので、そろそろ読んでもいいかなと思ったのが失敗だった。正直、三分の一程度しかわからなかった。ソシュールに始まる構造主義が思想にどのように影響を及ぼしたのかを朧げにわかったふりをした程度では歯が立たない。それでも哲学の先生に言わせると、これはまだ明確でわかりやすいのだそうだ。文章は確かに明晰だ。しかし、意味がわからないというのは読者の力量がはっきりと試される。そういう意味ではベストセラーになったのも至極もっともなことなのかもしれない。

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