リーディング指導について

授業では、学生に英文の理解は、節を区分し、そこに含まれている情報を得てゆけばよろしいといつも言っている。今の学生の多くは「みたいな感じ?」で単語の意味をつなぎ合わせて英文の意味を理解することが多い。会話ならもちろんそれで問題はないが、書かれた文章というものは、意味が一定の構造によって表現され、その構造が意味を伝達する。したがって、語彙だけではなく、語彙が他の語彙との関連性で、どのような意味を形成しているかを把握しなければ、本来の意味を把握することができない。
そこで、授業では、その意味構造の単位である節を重視するように伝えているし、その節を構成する名詞句、動詞句、前置詞句ごとに意味単位をとるように教えている。TESOLなどの知見を利用した教科書では、リーディングでは、スキミングとスキャニングを使って、大意を把握するような指導が記載されているが、教室の外で豊富な英語のシャワーを浴びることができる環境ではそれは有効だろうが、日本では、それはできないし、寧ろ、論理的な繋がりを知る必要があるだろう。
 もちろん、スキャニングやスキミングとを否定するものでもないし、私自身は読まなくてもテクストに平気されている写真や絵から、意味はわかると教えている。要は、情報の取り込み方の多様性を教えることと、その根幹をなす論理的な言語成分の把握の仕方を教えることだろう。