英語は暗記科目か?

 英語ができないと相談する学生に聞くと、高校までは先生が板書した物をノートに書き写し、試験のときにはそれを暗記して、点数をとっていたという話をよく聞く。つまり英語は知識を溜め込むだけの暗記科目だったわけだ。語学というものは基本的な規則や、語彙は確かに暗記して、身につけなければならない。しかし、すべてを暗記ですませるというのはあり得ない。我々の日本語は暗記したものだけを使っているだろうか?

 語学で大切なことはある法則性(実は例外も沢山あるので、傾向といったほうがいいかもしれない)を覚え、それに乗っ取って、語彙のかかり方を知り、新しい文が出てきたら、単語の意味と品詞を調べれば、その法則性に乗っ取って意味が取れるようになる。これを繰り返すことが大切である。口語表現の短く定型的なものは、パターンとして口が覚えるが、知的なものを読んだり書いたりしようと思えば、そのパターンは膨大になり、覚えることは現実的ではない(もちろん、ビジネス文書のようにパターン化されたものはある)。

 辞書を引き引き、言葉の意味を取り、法則の枠組みに沿って、単語を構築していることで表現ができる。語学とは、積み重ねていく技能で、一瞬でできるようになるものではない。今、英語を仕事で使えるまでに修得した人は血のにじむような努力をしているはずだ。
 一週間に数時間の授業だけで外国語が使えるようになるというのは幻想だ。だからこそ、授業時間以外の自習が大切になる。