iPadでなければならない理由

授業でiPadを活用し始めてから、もう3年だろうか。2010年には、企業との共同で学生に1台づつ持たせたこともあるが、そのころはハードもソフトも、そして、それに連動して、活用方もまだまだ試行錯誤だったと思う。

 もちろん、学生・生徒一人一人に持たせることができれば、理想的で、最近では私学の中・高一貫校で、生徒たちに全員に持たせるところが増え始めてきた。大学でもそういう流れはあったが、最近は大学で学生全員に持たせるという話を聞かない。むしろ、BYOD (Bring Your Own Devide)で、学生の持っているスマホを活用することを念頭に置いた流れになっていると思う。

 私自身もBYODを前提にするべきだと思っているし、正直言えば、特定のデバイスに頼らない方法がないものかと考えている。また学生・生徒がもたずとも、教員一人がもつだけで授業が変わると3年言い続けている。そして、私自身はiPadからの画像、音声をApple TVにつなげて、それを教室のプロジェクターに投影し、教室を歩きながら授業を行っている。

 さて、最近ではiPhoneの性能も上がっていて、同じことはiPadではなくとも、iPhoneで行える。実際、講義でスライドを見せるときにはiPhone6とApple TVをつないで、iPhoneからKeynoteのスライドを映し出している。ところが、iPadでなければならない授業もあるのである。それは演習科目で、教科書の説明をしなけれならない場合だ。教科書は裁断して、スキャンし、PDFとしてiPadに入れている。そのPDF上に、赤でさまざまな書き込みをして、授業で提示している。このようなPDFを扱うアプリで良い物は、iPad用であって、iPhone用にはなっていない。いくつか代替えになるアプリを探したが、やはりダメだった。iPadでのPDFの扱いに一日の長があるかぎり、教室には必ずiPadを持ち込むことになりそうだ。