自分の顔

 なんだか昨日の朝に鏡を見たら、前髪が少なくなっていたような気がした。この年齢なので、もう既に髪はうすいし、それが自然だと思っているので、別段寂しいとか、育毛剤がどうとか、カツラをどうしようなどとは思わないが、だんだん老化というものは、自分の体から何かがなくなり、また色が変わり、張りがなくなるものと、ふと思った。

 昨日、帰り際に研究室に張ってある自分の写真をふと見てみた。もう17,18年ほど前の物だろうか。ほっぺたが張って、髪の毛もふさふさで(笑)、くったくのない笑顔である。では、今はどうなのだろうと、研究室の鏡を見てみた。ちょっとばかり距離をおいて、自分の顔を見るというのも悪くない。別段いい男でもない。40を越えてアトピーも出てきて、肌も綺麗じゃない。目尻もたれてきた。

 でも、まあ、悪くないと思う。しわも、シミもこれまでの自分の歩いてきた軌跡だ。顔は自分の物なのに唯一自分では直接見られない。これは他の人だけが直に見ることができる記号なのだ。だからこそ、この顔を通して、自分がどんな評価をされているのか、それを知るすべは、自分がどんな人たちと付き合い、どんな人たちに囲まれているのかを見ていくしかないなのだと思う。

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