勝負の時

  人生の中では、この勝負には負けられぬという時が幾つかある。受験、就職、結婚。そして、日常に生活の中で、その後の自分の運命を左右する出来事があるはずだ。
  人生の折り返し点を過ぎると、その勝負の履歴があり、「思い起こせば、あれがそうだった」などと、山崎25年、チェリーダルのシングルカスクをストレートで飲みながら、ため息をつくようになるのだが、この年齢になると、今度は周囲の勝負に気を揉みようになる。自分の子供、親戚、後輩、教え子などだ。自分ではなんともし難く、唯々、心配し祈ることしかできない。とにかく頑張れと。
   見守る立場になってきた今、心配と祈りをひたすらに繰り返すことが与えられた使命なのかもしれない。
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