バスのアナウンス

 今日はバスに乗って名古屋駅まで来たのだけれど、とにもかくにも気になったのはバスドライバーのアナウンスというか、これでもかというほどの、細かい説明攻撃だ。「はい、揺れま〜す」、「はい、赤信号で止まりま〜す」、「はい、次、止まりま〜す」、「はい、左曲がりま〜す」ってどれほど、言いまくるのだろうか。「お客の安全性を守るために丁寧なアナウンスを心がけています」と名古屋市交通局のベテラン広報係、田中大介(仮名)54歳、大学生と高校生の子供の学費と住宅ローンのために誠心誠意、職務に邁進しております的な回答がきっとあるのだろうけど、それにしても、そこまでやる必要があるのだろうかと思う。
 視覚障害の乗客への注意喚起がきっとあるかも知れないけれど、そこまでやる必要があるのだろうかとちょっと疑問に思う。ここまでお客を子供扱いしなければならないのだろうか。日本では車内表示も車内アナウンスもあって、親切丁寧、クールジャパンのおもてなしと高い評価ももらうけれど、翻って考えてみると、客をまったくの子供扱いとも言えるのではないだろうか。客はそこまでのアナウンスがなければ、安全に座ったり、つり革をつかめないのだろうか。スマホで夢中の客に注意を喚起しなければならないにしても、普通の乗客の立場からすると「五月蝿い」と思う。
  公共交通機関以外にもお客を子供扱いするのは 最近のコンビニのお釣りの渡し方だ。釣銭を渡す時に、こちらの手の下のさらに手を添えて渡す。子どもなら、確かに小銭を受け損ねることはあるだろう。しかし、こちらは大学教授51歳、住宅ローンと子供の教育費に追われながらもなんとか小遣いをひねり出しては飲みに行く大人なのだ。いちいちお釣りの時に手の下の平を添えてもらうことはない。ひどい場合はお兄ちゃんの店員が手を握ってくる。あれだけは、気持ち悪くて耐えられず、「やめてくれ!」と思わず声を荒げたことさえある。が、but, however, nevertheless, 店員が妙齢で美しい女性の場合は声は出さない。「しかたないな」と黙って手を添えられる。手を握られるのもやぶさかではないなと理解する。これが本当の大人の対応と言えよう。