新たなる物欲2

 私の年代の男性というのは、小学生の頃から、プラモデル、短波ラジオ、無線、ギター、オーディオに興味を抱くということが多かったと思う。人によってはここにカメラが加わるだろうし、高校から大学だとオートバイや車へと発展したはずだ。私もご多分に漏れず、短波ラジオで海外のラジオ局の日本語放送に心躍らせたものだし、中学から高校になって音楽に興味を持ち、好きなグループや歌手(アーティストなんて言わなかった!)ができるにつれて、オーディオへ傾倒して、高校や大学時代にはもっぱらオーディオにお金を使うようになった。高校合格のお祝いがコンポで、それを父親と秋葉原に一緒に買いに行ったときにはすごく嬉しかったことを覚えている。成人のお祝いにと祖母からもらったお小遣いはそのままYAMAHAのチューナーになって、さすがにそれはつい昨年までは捨てられなかった。

 さて、そんなオーディオも結婚を機に処分した。確かアンプとかスピーカーとか、それから、デスクトップのパソコンも山梨大学の教え子たちに譲ったことを思い出す。あれから、住まい環境やら経済的なこともあり、オーディオは手軽なスピーカーを購入して、やり過ごしていた。今でもBoseのPC用スピーカーを本棚の上に置き、部屋全体にBGMが鳴るようなことで、結構満足していた(現在完了形)。実はこのところ、無性にきちんとしたオーディオシステムが欲しいという気持ちがわき上がっている。人間は歳を撮ると子供に戻ると言うが、どうもそのプロセスなのか、思春期に興味が大きかった趣味にこのところ回帰している。それどころか、経験できなかったカメラなんかにも興味が出てきているから始末が悪い(苦笑)。

 今、ちょっとした時間があるとネットでJBLのスピーカーについて調べている。オーディオ少年たちには憧れだったJBL。ところが、ブックシェルフ型(4312M)であれば、今は割と手頃で、10万円を出せばスピーカーとアンプが揃うじゃないか。これって、頑張ればお小遣いを工面すれば、何とかなるか?!なんだったら、タンノイあたり狙っちゃうか?なんていろいろな妄想が耽る。

 オーディオ、鉄道模型、ワイン、蕎麦は怖い。凝り出すと際限がなく身上をつぶすことになりかねないからだ。自分の懐具合と折り合いをつけて、分相応に楽しみたいと思う。