久しぶりの一気、2冊読み

 昨日、電子書籍サンデー毎日を読んでいたら、新しく始まった漫画の続きが気になり、つい、原作をkindle版で購入してしまった。原作は高杉良の「金融腐食列島」で、その上巻と下巻を昨日1日で一気に読み終えてしまった。どうも小説は展開が気になるので、途中で辞めるわけにいかず、どうしても一気読みしたくなる。専門書もこのような情熱で読むことができればいいのだけれど(苦笑)。

 内容は1990年代中盤、バブル後の銀行が舞台で、不良債権やら不正融資やらが主題と成り、そこに人間関係を描いている。この作家は経済小説が得意なようで、かなり専門的な話や文面が出てくるのはいいのだけれど、それが物語の展開とかみ合うことがなく、なんというか、自分の知識披瀝にとどまっているのは残念だ。物語はいくつかのエピソードがオムニバスのようにあり、それが、オープニングのエピソードとつながるという、まあ、よくある物語の典型なんだけど、その関連づけというか、「おち」があまりにも浅くてがっかりしてしまった。続編も何編かあり、購入しようかと思ったけれど、躊躇してしまった。

 経済通の人や銀行関係者が読むと「ある!ある!」なんてことが多いのだろうけれど、それでも小説なのだから、もうすこし、人物について追いかけて欲しいなあと思う。それにしても内部暴露風の小説って売れるんだろうか?大学の内部暴露風に小説を書いたら売れるかな?いや、そんなことしたら、きっと、夜の一人歩きはできなくなるな(苦笑)。