アナログの力

 毎年、この時期になると1年間の書類や資料の整理をして、新年度に備える。今日も整理や準備で研究室にいるが、ふと思うのは、ペーパーレスといわれ、紙資料をデジタルにと言われている時代であってもこれほどにも紙が多いのかという思いだ。一番腹立たしいのは、うまく整理できない自分自身である。毎日やってくる紙資料の整理ができない。もちろん、スキャナーだってあるし、スマホで撮影だって出来るのだが、実は、スキャンした後にどこに保存するかに頭を悩ます。お知らせの資料もあれば記録の資料もあり、その整理区分を考えるだけでも面倒になるのだ。大切な会議の資料だけはなんとかスキャンするものの、次第には、スキャンすること自体が面倒になってしまう。

 そこで、あまりにもコテコテでローテクだが、実は毎日仕事のログをつけるノートに貼り付けることにしたら、これがわりといい。時系列にどの資料が来たかも分かるし、書き込みもできる。iPadの活用をなんて声高にやっている身としては情けないのだが、実はこういうアナログ資料は探すときに早い。脳の記憶と時系列によって、大体どの当たりに資料があるはずだと当たりがつくからだ。これをデジタルにすると、変にフォルダーごとの整理をしてしまうので、探すときにまごついてしまう。もちろん検索機能を使って調べることができるが、検索機能を使うと余計な資料までピックアップされて、かえって煩わしくなってしまう。

 すべてをデジタルに、あるいはすべてをアナログにという議論は不毛だが、何をデジタルにして、なにをアナログにするかを見極めることが実は、今一番求められている力のような気がする。