時計の代替

 愛用の時計が一ヶ月オーバーホールで手元から離れるので、その間にどうしようとあれこれ悩んだ。もう一つ時計を持っているけれど、それは地味でお葬式用にと購入したものだから、毎日使う気になれない。せめてベルトくらい交換してとも考えたけれど、かえって時計よりベルト代の方が高くついてしまう。
  安くて、手頃なものはないかと探して、ようやく、まあ、これくらいかと見つけてポチった。海外ブランドを買えるほどお小遣いもないので、世界のSEIKOの時計。安いけれど機械式の自動巻を選んだ。愛機が返ってきても、これならカジュアルな時にでもつけられそうだと思ったのだ。
  時計は未来を刻み、肌身離さず身につけるもの。自分の人生を左右するものだから気をつけなさいとアドレスをもらっている。値段ではなく、ブランドとデザインが大切なのだという。私は、それに、「愛せるか」ということがあるんじゃないかと思う。身近なものだから、愛せそうなものでなければならないと思うのだ。身につける品物を選ぶのはお見合いようなものかもしれない。


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