ネイティブの子に英語を教える

 昨日アメリカ人の同僚に呼び止められ、英語の文法を教えてくれと言われた。変な話なのだが、ハーフである彼の子供が教科書や参考書にある接続詞thatの省略についての説明が首尾一貫していなくてわからないと言うのだ。ネイティブの彼も上手く説明できないので、なんと説明していいかと相談を受けた。
  確かにある箇所で省略ができると説明しておきながら、問題の模範解答では省略していない形が出ているので、一貫性がなく混乱が生じるのは当たり前だ。
  そこで、thatが省略できる場合とできない場合、また省略しない場合、教科書ではダメと説明があるが、実際にはある場合を話し言葉や書き言葉の違い、そして用途の違いから説明した文書を作成して同僚に渡した。
  考えてみると、私たちだって日本語の「は」と「が」の違いを説明できる人がどれくらいいるだろうか?あるいは「あれ」、「これ」、「それ」の使い分けを明示的に説明できることができるだろうか?ネイティブだからといって、自分の使っている母語について知っているわけではない。だからこそ、客観的にメカニズムを学んだ専門家が必要になる。
   英語教育に対して、「ネイティヴに教わればいんだ!」という声があるが、果たして、我々はみんな日本語教師になれるというのであろうか?