年々歳々

  道を歩くと、チラホラとツツジが顔を見せ始めている。桜が終わり、次第に暖かくなるとツツジが現れてゴールデンウイークの到来を教えてくれる。「年々歳々花あい似たり、歳々年々人同じからず」と高校の漢文で読んだ語句が頭をよぎる。確かに花の光景はい毎年同じだけれど、それを見る自分の立場とか、体調とか、考え方は毎年違っている。花は変わらずとも、それを解釈する自分が変わっているからこそ、改めて花の美しさもわかるのだろうし、花のようにありたいとも思うからこそ、心の琴線に響くのであろうか。
  毎年同じことのように行うのは我々の仕事も同じだが、学生も違うし反応も違う。毎年様々な試行錯誤を繰り返すのだが、これでいいなというものがない。不安でもあり、よくなる可能性があるのだと前向きになることもある。そして、新たな仕事がそれに加わると、エネルギーがさらに求められて、自分でいいのかという疑念も沸く。でも、そのような変化があるからこそ、また楽しくもあり、充実感もあるのだろう。花に言わせれば、きっと、「昨年咲いた花は私ではないです。私は今年、今咲いている花なのです」ということもあるだろう。すべてのものとの出会いは一期一会。今日を大切にして生きていこうと思う。
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