輝く目

 昨日の授業の話。私の担当しているある授業では、スポーツ選手が多い。彼らは朝から練習をして体力的にも大変で、つい授業中もウトウトしがちである。そこで、私の授業では教科書の内容をプリントにして、授業中にそこに調べたものを書き込み、どんな意味なのかを完成させるように指示している。目前に消化しなければならない時の彼らは真面目で、コツコツと辞書を引き、巡回する私を捕まえて質問をする。彼らが一度集中力を発揮する時にはなかなか凄いものがある。
  それでも英語が苦手とか、どう勉強していいかわからないと正直に吐露する学生もいる。そこで、「私が授業で説明するのは基本動作であり、基本的な型である。したがって、その型の説明を聞いたら、真似をし、実戦を通して、その数を増やすのだ。目の前にある英文こそ、その実戦の場だよ」とスポーツの比喩を使って勉強の方法を教える。勉強もスポーツも真似から始まり、練習を重ね、実戦で様々なパターンを経験し、それを記録し、改善して、実践する。時に詳細なデータ分析が必要となる。こんな話をすると彼らは納得し、こちらの説明を真剣な眼差しで見てくれる。
  授業後、「先生、これでいいか見てください」と体の大きな学生が質問に来たので、細かく説明をした。自分でも理解できたからであろうか、私が「できた!って実感があるだろう?」と尋ねると、「面白いっす!」と目を輝かせたいい表情であった。教員をやっていて、至福の時を感じるのはこういうキラッと輝く目を見た時なんだなと今更ながらに感じるのである。
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