E pluribus unum

 授業でラテン語の話をすることが良くある。ラテン語古代ローマ帝国時代の言葉で、このラテン語の方言がそれぞれ独立して今のフランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語となっている。ラテン語は今もバチカン市国では公用語だ。ローマの中にあって、直、生きている。

 ラテン語はヨーロッパ社会では長年学問の言語だった。今でこそ、英語が世界的に学問の言語だけれど、少し前まではラテン語が共通語だった。ニュートン万有引力を記したPrincipiaはラテン語で書かれている。ラテン語が読めればあらゆる知識を知ることが出来たので、学問をする学生にとってラテン語は必須だったのだ。ところが、このラテン語は活用が恐ろしくやっかいで、その大変さは「チップス先生、さようなら」という作品に良く現れている。私も大学時代に1年間授業をとって勉強したけれど、amoの活用しか頭に残っていない。

 さて、このラテン語だけれど、最新の文化の象徴アメリカの国璽(Great Seal of the United States)に刻まれている人は少ないかもしれない。今日のタイトルのE pluribus unumはout of many, one(多数の中から一つ)ということで、多数の州が寄り集まりながらも一つの連邦政府を形作るという国のモットーだ。pluribusが英語のpluralに、unumはスペイン語のuno、フランス語のunに生きていると考えれば、分かりやすいだろう。

 ちなみに、私の座右の銘は、carpe diem (その日をつかむ)という意味で、辞書には「今を生きる」と書いてある。モットーなんだからと、ipad shuffleにも刻んであったりするのだ。

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