勝利の女神

 「勝利の女神は、後ろがハゲだ。」昨日の本学野球部の最終戦前のミーティングで私の言った言葉だ。私自身も大学院生の時に聞いた言葉で「幸運の女神は後ろがハゲだ」という言葉をちょっとだけアレンジして伝えた。ようするに、消極的にまっていると、あっという間に女神は通り過ぎ、きづいた時には、女神を掴みたくても禿げているので、つかめないということだ。こちらに近づきつつある時に、その前髪をつかめ、自分から、積極的に取りに行かなければ女神はこないのだということだ。

 ゲーム前に何人かの選手には「本当だったら、今日は雨という予報だったのに、晴れた。これは我々にそのままの流れで、自分たちで最後の勝利を掴みとれという思し召しだぞ」と伝えたら、選手の一人は、「朝起きたら、晴れていたんで、何かそういうことは感じていました」と言った。そして、その彼が先制点のきっかけとなる3塁打を打ったのだから、やはり神様は見ていらしたのだと思う。

 勝てば優勝、負ければ最下位。おそらくこんなドラマティックな設定はドラマでも映画でもしないだろう。だから事実はすごいし、スポーツに感動する理由なんだと思う。野球部員はこの状況の中で、自分たちを出してくれた。監督の指導のもと、チームが一体になった。そう実感出来るベンチだった。ベンチにいる選手も全員一つの白球に集中して、全員で勝ち取った勝利であり、春季リーグの優勝だと思う。私もゲーム終了後に、監督や学生コーチ、キャプテンに続いて胴上げをしてもらい、涙が出てきた。

 さあ、次は全国大会だ。あこがれの神宮球場で、自分たちの野球を大いに表現してもらいたい。

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