秋学期始まる

 秋学期が始まった。朝の会議から始まり、授業が2コマ。こちらとしては、最初の授業でもあるし、選択科目で学生は教科書を購入していないことを想定するので、どう授業を行うかを考えなくてはならない。

 昨日はビジネス英語Bという授業から入ったのだが、目的は英語で電子メールを書くことができるようになること。まずは英語の前に日本語で電子メールを作成してもらうように指示した。実は日本語でも英語でも、仕事で使う電子メールには共通要素が多いのだ。今回はまず簡単な自己紹介と授業に対する期待を書いてもらったのだが、やはりというか予想した通り、日本語でも電子メールの作成に不備が多い。件名もなければ、冒頭の送り先の明示も、挨拶もない。電子メールでは知らない相手とのコミュニケーションになるので、社会的・心理的距離が大きくなるために、言語表現に敬意表現が使用されなければならない。そこでは、表現の順序も表現の選択肢も決まってくる。

 ところが、今はLINEのように誰とやり取りをしているかが、わかっている前提のコミュニケーションが主流なので、相手への呼びかけも挨拶もなく、いきなり本文となり、しかも文が短い。学生たちがこういうコミュニケーションが当たり前だと思い、電子メールでも同じように振る舞うとトラブルを起こす可能性があるのではないかと思う。

 授業では件名を入れること、件名は内容を端的に示すようにすること、相手の名前と肩書きを入れること、最後には自分の名前を入れること、また敬意表現のバリエーションを増やして使うこと、などを説明し、今度はそれを英語でやってみようとして、授業が終わった。来週からは彼らのメールを添削する作業に追われそうだ。