2015年

 はてなブログ今週のお題は「行ってみたい時代」だそうだ。今年はBack to the Future IIで描かれている2015年で、テレビでは映画の中の2015年と今年を比較して、実現されたテクノロジーなどを紹介している。この映画は1985年の公開で、私が大学生4年生の時だったと思う。前年の1984年はジョージ・オーウェルの「1984」という作品で描かれた時代との比較で話題だった。ジョージ・オーウェルの作品の中の1984年は監視社会が描かれたいたのだが、面白いなと思うのはそれが2015年の現在に実現していることだ。街中のあらゆるところに設置された防犯カメラ、ネット社会での投稿やそれが即座に話題になることなどがその一例なのではと思う。

 昨日、学生と話をしていたら、この映画の話になって、「見てみたい」「そのころのアメリカに憧れる」という声が聞こえた。1980年代のアメリカは私にも憧れだった。だから、16歳の時に初めてアメリカに行った時には何もかもが新鮮だった。20歳の時にアメリカに行った時にはフライドボテトにケチャップをつけて食べることを覚えたような気がする。土曜日の夜は必ずBest Hit USAでアメリカのヒットチャートをチェックしていたし、輸入版レコードの専門店には週に一度か二度は足を運んだものだ。

 2015年の現在、お店に行かなくても音楽がワンクリックで買え、グーグルマップを使えば外国の通りの中にいる錯覚を覚え、定額動画サイトに行けば、Satuday Night Liveが放映の翌週には鑑賞できてしまう。現実にアメリカに行かなくても、アメリカを感じることができるような気がする。きっと、「アメリカに行かなくなってわかるよ」という声も聞こえるだろう。でも、ネットが便利になってもアメリカの街並みに香る匂いや肌で乾いた風、強いほどの雷は実際に現地に行かなければわからない。いくら便利な時代になっても、現地に身を置かなければわからないことはたくさんあるのだ。

 今の若者は海外旅行が面倒だから、嫌だという声があるらしい。バーチャルでいいよと思うからかもしれないし、憧れる未知がなくなっているからなのかもしれない。しかし、何事も現地を肌で感じることは何事にも代えられないと思う。行ってみたい時代という想像も楽しいが、未知の土地に行くのも、同じくらい、そして、実現可能なアドベンチャーとしてはもっと楽しいものになるんじゃないだろうか。

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