7年祭

 本日は父の誕生日、82になる。ちょっとしたプレゼントを贈ったので、そのお礼の電話が先日あった。その折に、故郷では7年に一度の7年祭をやっているとのことだった。実家が商売をやっていた頃、この7年祭の時は忙しかった。古くからの住民のところには親戚が集まり、そのためもてなしをするので、我が家にも随分と注文が来たものだ。前の晩から、ご飯を何升も炊いて備えていたし、当日の朝も早くから家族総出で準備をしたっけ。

 名古屋に来てから21年、なんだか故郷のイベントが昔の思い出の中にしかない。住んでいるところが名古屋でも戦後に開発された新興住宅街なので、そういう古くからの祭もなく、自分の子供たちにはそういう祭の思い出を作ることもできなかった。そう考えると自分の中には子供の頃の思い出としての7年祭が鮮明とあるのは、ちょっと子供に自慢できることなのかもしれない。

 父は次の7年祭まではいないだろうと笑っていたが、いや、それは私だって同じかもしれない。この時代、7年先を保証できることなんて、7年祭以外にはないのかもしれない。

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