サンダーバードと翻訳

 サンダーバードネタ再び。サンダーバードをHuluで見ていると、NHKで最初に日本語にした時にカットされた部分が英語と字幕で放映される。その中で、気づいたのだが、キャラクターの一人がオリジナルではティンティンとなっているのが、日本版ではミンミンになっている。はて、どうしてだろうと考えた。そして、その推論だが、50年前の日本語だと、ティの発音はどうしてもチに聞こえたり、チの発音になってしまうからではないだろうか。つまりそのままでは放送できない語彙になってしまう。だからこそ、誤解のないものに変化させたのだろう。他にもmoleがただのモグラではなく、ジェットモグラなど、ローカライズされている。翻訳とは起点言語から目標言語における相応の表現に変化させることなので、このような翻訳は素晴らしいと思う。

 しかし、目標言語は変化する。サンダーバードでも新しいバージョンではティンティンのままだし、それをチの音で理解する日本人の今はいないだろう。50年前の日本語ではティとチの音が同じ音素の異音と認識されたが、今は異なる音素として認識されているからだ。ドラマでも映画でもちょっとしたことに気をつけていると面白い発見があり、勉強になる。