吾輩は猫である

 先日、夏目漱石の何かを見たせいか、ふと、『我輩は猫である』を読みたくなった。Amazon電子書籍なら無料で出ているので、さっそくダウンロードして読み始める。考えてみると、昔ながらの名作と呼ばれているもので実際には読んでいないものが多いのに気づく。お恥ずかしい話である。夏目漱石は『こころ』を読んだことがあるが、あれが中高生のおすすめ図書になっているのが理解できない。あれは大人の割り切れぬ男と女の心のひだを描写しているのに、若い人にそれを理解しろというのは無理な話だ。『我輩は猫である』も子供向けのような滑稽な話を想像するが、これが読んでいくと非常に深い人間観察になっていて、今の時代でも通じるものが多々ある。むしろ大人が読んで自己反省をするきっかけとなる読み物だと思う。
  恥ずかしながら古典の中で、途中で読みを止めてしまった本がある。ダンテの『神曲』だ。かなりのボリュームで、まだ地獄編さえ読み終えていない。読みを中断してもう数年か。中断しつつも読んでいるのが、ルソーの『エミール』だ。この本は教育に関するものとしてはかなりの学ぶことがあり、読むたびに付箋を貼るので、ちょっとエネルギーが必要になる。今回の『吾輩は猫である』は楽しみつつ読めるので、一気に読めそうなのだが、それでもうまくかなりのボリュームがあるので、まだ読破には数日かかりそうだ。