東京の四角い空

 昨日は日帰り出張で東京の市ヶ谷に行ってきた。いつも都内に行くと人の多さに驚く。どうしてこんなに人がいるのだろう。反対にこれだけの人がいれば、なるほど商売はいろいろ成り立つんだろうなとも思う。

 市ヶ谷に少し早く着いたので、駅のスタバでコーヒーを飲みながら、目の前の景色を眺めると、そこはちょっとだけ緑のある総武・中央線の線路が心地よいカーブを描くのが見え、その向こうには様々なビルが見える。いつも思うのだが、東京に限らず都会は空が四角い。ビルに区切られて空まで区画整理されているようだ。名古屋ののどかな住宅街に暮らしていると空は一枚の紙のように広がり、遠くに目をやれば、伊吹山鈴鹿山脈のアクセントが広がる。よく晴れた日には木曽御岳だって見えるのだ。

 実家の船橋から見える山は富士山と筑波山だけだった。だからだろうか、生活圏の中に山が見えることに憧れがあった。だから、甲府に住んでいた3年間はその憧れが数十倍になって現実化し、逆に山に四方を囲まれることが時間をたつにつれて、ちょっと重苦しく感じたこともあった。

 名古屋はそういう意味ではバランスがいい。東京の空を見ながらも名古屋の空を思ってしまうほど、名古屋にすっかりと溶け込んでしまった自分がここにいる。