一番の貧困

 テレビを見ていたら世界で最も貧乏な大統領と言われたホセ・ムヒカ氏が学生に講演をしていた。その中でとても印象深い言葉は「最大の貧困は孤独だ」というものだった。たしかに、人間は誰かと誰かにつながっていなければ生きていけない。生物学的に生きることはできても社会的には生きていけなければ、人間としてのアイデンティティーに関わると思う。ムヒカ氏は「吾唯足知」を実践していることばかりが注目されるけれど、なかなか鋭い人間観察力があるのだと思う。

 今はスマホSNSで誰とでもすぐにつながっているようには思うけれど、本当につながるというのは時にお互いの心の中に入り込み、あるいは傷つけあうけれど、同時に本当に思いやり、支え合うことなのではないだろうか。人生でそういう相手は何十人もいらない。ほんの数人でいい。そういう人間関係が作れれば、人生は豊かになるんじゃないだろうか。

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