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小さくなる物欲

 少し前はICTガジェットを見ると物欲が掻き立てられて、すぐにでもポチッと購入していたいのだが、最近はそういう物欲が減ってきた。一つには、心ワクワクさせてくれるガジェトがないということがある。「こういうことをやりたいけれど、まだできない、でもちかづいているぞ〜!」というものに心ワクワクさせてきた。初めて手にしたコンピュータのPC88, 後続のPC98, 持ち歩けるコンピュータのJ-3100、大枚をはたいて購入したMac Portable, ポケットに入るワープロOasis Pocket, ようやく現実的に持ち歩けるようになったPowerBook シリーズ、Dosマシンなのに300gでいろいろできたHP LX200、PDAPalm Pilot、そしてiPhoneiPad。どれもワクテカしてきた。

 しかし、最近は性能の飽和状態というか、ビデオもできるし、翻訳やディクテーションさえできるガジェットの素晴らしさに、もうこれ以上求めるものもない。物欲はこのまま消えていくのだろうか。

 そういうこともないようだ。最近購入したiPhoneカバーは久しぶりにどうしても買いたいと思ったものだ。電気的な性能ではなくて、手触りとか、所有感とか、だんだんちょっとした喜びを味わえるものに心惹かれるように変わっているだけなのかもしれない。シンプルライフにちょっと影響され、所有するものは自分の周囲の中で完結するように考え始めている。

 気に入ったものを死ぬまで使おうか。それが少しばかり現実味を帯び始めているようだ。