スマホの活用

 この数週間、コミュニケーションの授業の中で議論の練習を行っている。まずは5W1Hを明示して、対話の練習をさせて、今度はある議題について、質問する役、答える役を設定し、その題目について賛成か反対かを表明させ、なぜ賛成か、反対かを論証させ、質問役には、答える役が表明した情報についてさらなる質問や、定義をさせていくものだ。最初に話せなくなった方が負けというゲームで、教室も盛り上がる。

 昨日はそのゲームを2人一組とするチームで行うことを始めた。お題は救急車の有料化は是か否かということ。ところが、このテーマに沿って議論を始めるにしても学生たちには知識はない。そこで、スマホを取り出させ、このトピックについての情報収集をさせた。大学の授業でスマホは使用禁止と言われることが多く、私のように、授業中に取り出させて、利用させる教員は少ないかもしれない。コミュニケーションの授業以外でも英語の購読の授業で英字新聞や経済雑誌を読ませている時には積極的にスマホの利用をさせている。

 今の若者はスマホを活用しきっているだろうと思っていたのだが、聞いてみると知的な情報収集にスマホを活用することができていない学生が多いのに気づいた。スマホSNSやゲームマシンになっているのだ。グーグルからどのように複数キーワードを入力して情報を絞り込むかとか、収集した情報をどのように保存するか等、意外にスマホのアカデミック利用について刺激をする必要がありそうだ。今時は小学生でもスマホタブレットを使いこなしている子がいることを考えると新しい意味でのデジタルデバイディッドがあるのかもしれない。

 

補足:ちなみにThe Japan TImesのページをGoogleの翻訳にかけてみると、日本語がかなりおかしい。確かに概要を掴むためには使えるかもしれないが、結局は人間の英語力を鍛える方が確実な気がする。これなら、学生にスマホの翻訳機能を使わせて、逆に英語力を鍛えた方が役に立つよと言うのも、また逆説的ないい教育だろうか?