Subscribed unsubscribe Subscribe Subscribe

除夜の鐘まで…

 うるさいとのクレームで除夜の鐘の音をやめる寺が現れているとネットのニュースで見た。なんというか、唖然というか、いったいどこまでこうなるのだろうと思ってしまう。確かに近隣の人にはうるさいのかもしれないが、1年に一度のこと。それも煩悩を払ってくれるのだから、ありがたいと思うのだが、音はうるさいし、うちは無宗教だと言われてしまえば、言葉を返せないのかもしれない。他にも夏の盆踊りの音がうるさい、子供の声がうるさいから、こども園の建設に反対とか、どうしてこうも「音」に対して、厳しくなってしまったんだろう。反面、繁華街やカフェなどはBGMと称して、音が煩いのに…

 きっと繁華街など、音に囲まれたところではノイズがノイズを相殺して、気にならないのかもしれないが、静かな住宅地では、自分と関係ない音がノイズとなってしまうのかもしれない。30年前、アパートに暮らしていた時には、となりのおばあちゃんがおじいちゃんを読んでいる声、隣の部屋のテレビの声など、ノイズが聞こえることが当たり前で静寂はなく、いつもなにかしらのノイズに囲まれていたため、それに慣れきっていた。ところが、住宅の密閉性が向上して、近隣のノイズがほとんど聞こえない今だと、鐘の音や子供達の声が大きく増幅して聞こえるのかもしれない。

 それぞれの立場があるとはいえ、社会の価値観が大きく変化している中に生きているんだなぁ〜と、ちょっと考えこんでしまうニュースであった。