かわったなあ、オーストラリア

 3年ぶりにオーストラリアに来た。勝手知ったる所だからだろうか、なぜか外国に来たという感覚がない。むしろ「ただいま」の気持ちになってしまう。シドニーについてから今回の学会が開催されるウロンゴングに移動したのだが、十分に時間があったので、以前住んでいたマンリーへと向かい、床屋を営んでいる友人を突然訪れて驚かせた。久しぶりの再会だったのだが、話は日本のこととなる。その友人は日本人なのだが、最近、日本や日本にいる日本人とは感覚がズレているのを感じるという。

 たしかに、日本では定時退社なんてないのが当たり前に用に言われている職場も多い中、オーストラリアでは仕事時間の合間に床屋で髪を切る人もいれば、仕事の合間にサーフィンをする人もいるらしい。ワークライフバランスがうまくいっている中に生活していると、日本の窮屈な環境にいる人とは話が合わないのかもしれない。私も久しぶりにマンリービーチの波を見ながら、随分と精神的に余裕がないよなぁとため息が出てしまった。

 さて、地下鉄に乗って驚いたことがある。車内のアナウンスがずいぶん丁寧になっている。次の駅の名前を言ったり、それが電光掲示板で表示されたり。あるいは電車の中で気分が悪くなったら、駅で降りて駅員に言ってくださいなど。日本では当たり前と思うかもしれないが、30年近く前に初めてオーストラリアに来た時には、そんなアナウンスはなかった。 2003年にオーストラリアに住んでいた時にも列車やバスなどにそんな丁寧なアナウンスがなくて、乗る時にはビクビクしていたものだ。それが観光客にもわかるようにアナウンスができたなんて驚きなのだ。丁寧というと聞こえはいいが日本みたいに過保護なくらいにならなければいいなと余計な心配をしてしまう。

 もうひとつ、驚いたことがある。それは入国審査だ。なんと飛行機を降りたら、自動的に機械に自分のパスポートをかざして、入稿審査をするようになっているのだ。パスポートが通ると、自分の名前が印刷された紙が機械から出てくる。次に顔写真を撮影して、先ほどの紙を税関の係官に渡せば入国審査は終了だ。これは日本以上に進んでいて驚いた。

 のんびりした所だと思い込んでいたようだが、どうやら、進むところはあっという間に進むのがこの国なのかもしれない。

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