嬉しいお言葉

 国際学会というのは懐かしい顔がいて楽しい反面、いつも英語で話をしなけれならない。若い頃はそれも楽しかったけれど、だんだん年齢を重ねてくると、それが疲れるように感じる。学会の昼食はホールに用意してあり、自分で勝手に取るので、自然とだれかと話すようになるのだが、ちょっと面倒なので、サンドイッチを持って外に出て、テーブルでいただきますと手を合わせたところで、美人の女性がこちらにやって来て、 You're Makoto, right?と声をかけてくださる。どちらでお目にかかったか全く忘れていたのだが(苦笑)、昨年のインドネシアでの発表を聞いていてくれた方とのこと。今回も翻訳のことで私が発表するので、楽しみにしているとのことであった。こういうお言葉をいただき、光栄であり、今回の発表がどうも自分の中では準備が不十分なことが恥ずかしくなる。

  彼女は中国からの留学生で現在オーストラリアでは博士課程の勉強をしているとのことで、翻訳について我々の学ぶ理論がどのように役に立つのかが見えないとのことであった。そこで、拙い知識と経験で私の話をしたところ、真剣に耳を傾けていただいた。もしかすると来年の国際学会では翻訳についてのワークショップを企画するかもしれないので、その時には、もしかしたら、私にも声をかけてくださるかもしれないとのこと。たとえお世辞であっても嬉しいではないか。こういう予期せぬひと時も国際学会ならではかもしれない。